妊娠出産

妊婦健診で相談するときの3つのコツ🤰

妊婦健診で不安解消できていますか??

 妊婦健診は、妊娠初期〜中期は4週間に1回のイベント。不安なこと、気になることたくさんあるのに、長い待ち時間でやっと始まった健診が、

👨‍⚕:変わりないですか?
🤰:はい

からのエコー見て健診が素早く終了!

👨‍⚕:順調ですよー
🤰:そうですか・・(モヤモヤ・・)

とか、

👨‍⚕:変わりないですか?
🤰:足のむくみが気になって・・
👨‍⚕:血圧問題ないし、むくみは妊娠してればある程度仕方ないですよー
🤰:そうですか・・(不快で困ってるんだけど、どうしようもないのか・・)

みたいなやりとりに身に覚えありませんか??4週間たつと、また新たな問題が出てきて、さらに複雑化してしまう😂妊娠経過とともにカラダはどんどん変化するし、ココロは乱れるし・・
妊婦健診がせっかくたくさんある日本。(海外は回数がすごく少ないことがほとんどです。エコーもほとんどやらない)なのに、コミュニケーション不足で不安がつのっているのでは、なんのための健診なのか・・😂

この投稿は、こんなふうに医療者への相談の仕方にお悩みの妊婦さんの手助けになればと思い、1️⃣知識 2️⃣方法 3️⃣心構えという3つの軸でお伝えしていきます😊


1️⃣相談内容によって相談相手を変える

職種によって得意が違う💡

 そもそものお話ですが、産科領域はすぐにカテゴリーエラーが起きやすいところ。なんでもかんでも医師に相談したらいいと思っていた方はぜひここをしっかり理解してほしいです。

★産科の医師の役割
妊婦さんの妊娠経過が異常な方へ逸脱していないかを確認する。もし、異常に繋がっていればそこで治療が必要になる。医療行為が医師の役割です。
フォーカスするのは「異常」です。

★助産師の役割
妊婦さんが健康に妊娠継続し、生理的に出産が進むように、生活指導をすること。そして、正常な出産の介助をする役割があります。
フォーカスするのは、「ウェルネス」と言いますが、健康の維持増進です。

★産科看護師の役割
医師の指示による医療補助行為や、妊婦さんの心身のケアサポートをします。助産師は看護師資格ももつため、看護師と助産師両方の役割を担います。

 こうして役割を見ていくと、はじめの医師と妊婦のやり取りだと相談相手が間違っていることがわかってくるのではないでしょうか?

妊婦さんの質問に合った相談相手を選ぶ

 妊婦さんの知りたい内容は、きっとほとんどが、「健康に赤ちゃんを育むためにどうしたらいいのか」「気になる症状があるけど、これの対処法はどうしたらいいのか」ということだと思います。要するに、正常を逸脱しないための健康法が知りたい、ということ。

 今回の例では、「むくみ」が悩みですが、むくみは妊娠していたら起こりやすいマイナートラブルの一つです。妊娠前はなかったのに、妊娠経過とともに急にむくみが気になるようになったら、その妊婦さんにとっては「異常」な状況だし、どうにかしたい対象になるのですが、医師にとっては、「妊娠していたら当たり前なこと」であり、血圧や尿検査の結果で問題がなければ「異常なし」なわけです。治療対象になることがないので、もう医師にやることはありません。

 では、誰に相談すればよかったのか??

 今回のように、客観的に正常範囲であるならば、より健康にフォーカスする「助産師」または「看護師」に相談するのがベターです。今の状況をもっと詳しく聞き取りしてもらって、生活で改めるところや、セルフケアの方法など教えてもらいましょう。助産師は、「妊娠しているから仕方がない」と言うことはないはずです!!

 では、逆に、医師に相談した方がいい内容は、診断についてや、治療方針についてが主なこととなるわけです。産科の領域は、病院であるがゆえに「医療」という認識になりがちですが、出産はあくまで生理的なものであり、本来なら基本的に医師の出番はありません。ここの認識を持っておくと、相談相手を間違えて肩透かしをくらうことはなくなっていくと思います。

2️⃣質問内容を簡潔にする

質問が億劫になる理由

 妊婦さんが質問するのが億劫になる理由は、「医療者が忙しそう」「何を聞いたらいいかわからない」「時間をさいてもらって申し訳ない」「こんなこと聞いてもいいのかな?」など、色々あると思います。医療者が忙しい素振りを見せていたり、苛立っていては質問するのも憚られたりしますよね。そして頭が真っ白になって結局聞けずじまい・・。

何が不安なのかを書き出す

 だいそれたことではありませんが、自分が何に悩んでいるのか、何が分からなくて困っているのか、単純に書き出すことをオススメします。悩みの理由がわかればその理由を添えて書き出してみてください。一旦自分で考えたことがある、というのは医療者とのやりとりをする上での助けになります😊

 そして書き終えたらそれを俯瞰して見てみましょう。ネット検索する余裕があればしてみて、「やっぱりよく分からない」ということがわかれば、それを直接専門家に相談するのがやはり大切なことです。なぜなら、ネットに載っている情報は一般的な事が多いから。あなたの生活習慣や家族背景などなにも考慮していない情報なので、あなたに合うかどうかはわからないからです。

メモにしてお守りにする✨

 書いたことを、簡潔にして箇条書きでメモして妊婦健診に持っていきましょう。これがあなたのお守りになります😊これは絶対質問してくる!という気持ちで健診にのぞんでください。このメモがあると、だらだらと話すことがなくなるので、相手の時間を奪うこともなくなるし、医療者も聞きたいことがいくつかあると認識してくれて、ちゃんと向き合ってくれることでしょう。イイコトづくしです(^o^)

3️⃣妊婦健診に臨む心構え

妊婦健診は専門家と関われる唯一の場所

 まずは、こういう認識をもってもらって、折角色々と専門家から聞ける機会を逃さないという心構えにしてもらえたらと思います。「専門家」から説明を受ける、治療してもらうなど、妊婦さんは受けとる身であるから、相手が気持ちよく話したいという雰囲気にしておくのはとっても大切です。(これはヒエラルキーの問題ではありません。戦略的なコミュニケーション能力です♥)
 だから、挨拶を気持ちよくすること、質問に対応してもらった後は気持ちよく感謝を伝えるように心がけてくださいね。

 また数週間後に会えるから、という気持ちではなく、一回一回の健診をいかに医療者とコミュニケーションを大事にしてたくさんの情報を得ていくことが、出産にも大きく影響するわけです。私は、オンラインのMY助産師活動をしていますが、クライアントさんが出産する産院のスタッフといかに良いコミュニケーションをとれるようにしていくかということに結構命をかけています😂ここで医療者と関係性を良くしていくことが、理想の妊娠経過、そして出産に繋がっていくわけですね👶✨

質問する目的はなんでしょうか?

 あなたが抱えている不安は解消するとどんないいことがありますか?困っている症状が改善するとどんな気持ちになりますか?ここをぜひ感じてみてください😊
 結局は、自分の体の健康と赤ちゃんの健康に繋がっていくと思います。その質問から得られる回答の先に、あなたの幸せな出産や子育てにつながると思えば聞かない手はないでしょう♥質問出来ないなんて、悩んでるのはもったいないですね♪

妊婦さんの質問は宝物✨

 「こんな初歩的なこと聞いていいのか?🤰」と思ってしまう方へ。
 医療者は、その領域で毎日働いています。それが当たり前になってしまっていて、疑問すら抱かなくなっている場合がよくあります。。(世にいう思考停止😂)だから、「当たり前じゃないんだ」ということを思い出させることに繋がります。

 質問というのは、相手に強制的に考えさせる行為であって、「なぜ?」と聞くことは、相手にその機序を説明させる行為であって、思考を使う大変なことです。でも、深く理解しているからこそ、相手がわかるように説明することができるようになるし(医療者のレベルアップに繋がる)、より妊婦さんのニーズに応えるケアにも繋がっていくと思います。パンフレットでより妊婦さんにわかりやすくする、母親教室の内容がグレードアップするなどの工夫も生まれるでしょう😊

 質問を投げかけるということは、何でもかんでもとりあえず聞けばいいと言うのは違いますが、本当に悩んでいることはどんどん伝えていくことがお互いのため、そしてこれからの子育て世代にとっても大切なことだと思っています。

最後に

 これまで抑えてほしいポイントを知識、行動、メンタルというカテゴリーに分けて3つのポイントで伝えてきました。そして、本当に大切なのは質問した後の行動や、コミュニケーションです!聞いたことをそのままにしない、ちゃんと生活に役立てて、その後どうだったかその報告までしていくことが更にいいコミュニケーションや信頼関係に繋がっていくのです。
 妊婦さんには、聞く権利があるし、医療者には、説明する義務があります。ただ、その権利や義務という言い方よりも、心の繋がりで、よりよい状態を目指していけたらいいなとお思うわけです。皆さんのこれからの妊婦健診が、より質の良いものになっていきますように😊✨いいお産になることをお祈りしております♪