- 赤ちゃんを育てるために鉄分が使われる
- 血漿成分が増えて血液が薄くなる
- 鉄の吸収が低下する
貧血というのは、
赤血球の数 (RBC),
またその中にあるタンパク質、
ヘモグロビン(Hb) 濃度が減少して
血液の濃度が薄くなってしまった状態
のことをいいます。
貧血といえば、Hbの値が
真っ先に気になるところですね😌
妊娠中の貧血の基準は
血液中のヘモグロビン量が 11.0g/dl未満(WHO基準)
妊娠していない時より少し値が低めです。
この値があればいいと思われがちですが、
実はヘモグロビン値が正常範囲内でも
隠れ貧血と呼ばれる場合があります😔
フェリチンと呼ばれる体の中の鉄分のストック(貯蔵鉄)が
調べられる検査もあります👍🏻
最近インスタストーリーズで
アンケートをしたところ、
フェリチンを知らない方が
圧倒的に多かったです😮
女性は毎月の月経があり、
貧血が起こりやすいので、
女性は知っておいて損はない貧血の知識。
妊娠中は月経がないにも関わらず
貧血になりやすくなるのですね。
それはなぜでしょうか??
その理由を3つ説明します
①赤ちゃんを育てるためにたくさんの鉄分が使われる
妊娠中は、赤ちゃんの発育や胎盤などを
つくるために鉄需要が増えます!!
なんと妊娠していない時より6割増し🥺
ママの中に貯蔵された鉄まで動員されて,
赤ちゃんに使われます。
この結果,急激な鉄需要の増大に,
鉄吸収が追いつかなくなってしまい
鉄欠乏性貧血になります。。
②血液の液体成分が増えて薄まる
妊娠中は大きくなる子宮や赤ちゃんを育てるために、
血液量が1.5倍になります!
血漿といわれる液体成分は増えるのに、
赤血球やヘモグロビン量がそれほど増えないために
血液が薄くなります。
③鉄の吸収がうまくできていない
つわりの影響もあります😣
血液の材料である栄養(タンパク質、ビタミンC、鉄など)は、
妊娠〜授乳期に摂れていない現状があります。
妊娠期はとくに胃酸の産生低下もあり、
消化・吸収力が弱っています。
鉄が吸収できないと、
造血もうまくできないので貧血が進みます。
造血のタイミングは、寝ているとき。
夜ふかしや生活リズムが崩れていたりすると、
造血が効率良く行われない、ということもあります。
これらの3つのことは、
妊娠しているとなかなか避けては通れないこと!
でも、「知っている」ことが
本当に大切だと感じています。
知っているからこそ、
意識の片隅にあることで、
食事や行動の日々の選択が
変わっていきます🙌🏻
女性が体に必要なものを選択できるように
なってもらいたいです✨