妊娠出産

産後早期のSkin to skinの8つの驚くべき効果☺

Skin to skinとは何でしょう?

Skin to skinは、日本語にすると肌と肌の接触です。
よく言われるのは、カンガルーケアですね♪

カンガルーケアの発祥は、
1970年代南アメリカと言われています。

赤ちゃんを温める保育器がない国で
未熟児が生まれた時、保温を目的にカンガルーケアをやったら
赤ちゃんの生存率に繋がったことから広がったそうです。

未熟児によくて、
健康な赤ちゃんに良くないわけがない!👼🏻

ママはトップレスで赤ちゃんを
直接肌と肌を合わせて胸に抱いて過ごします。

早期母子接触の大切さはよく知られていますが、
本当に奥が深い、赤ちゃんとママの相互作用。

生まれてすぐ2時間くらいの赤ちゃんは、
しっかり覚醒しています。

そして、胎外生活に適応するため、
サバイバルに勝つために
本能(反射)と学習能力がすごいんです😳

よく、ヒナの刷り込みとか聞きますよね🧐

生まれてすぐお腹の上に置くと
赤ちゃんは、哺乳反射、歩行反射で
自分のタイミングでおっぱいを探し求めて
吸い付きにいきます👶🏻

すると。。。

自分で吸い付きにいった赤ちゃんの
達成感、自己肯定感が爆上がり、
サバイバル力がUPします!!!

もちろん、赤ちゃんが元気な子に限りますし、
観察は大前提で大切です🙏🏻

skin to skinの効果として
期待されることはたくさんあります🙆🏻‍♀️

静岡県御前崎にあるおはな助産院で
2020年12月〜2021年2月に入院中のママに退院までの
skin to skinを実践してみた結果を教えてもらい、
やはり効果的だなと思ったのでシェアします。

実践されたのは助産院で出産された方なので
少人数ではありますが、参考にされてください😊

Skin to skinの8つの効果とは?

体温調節ができる

早期接触をした赤ちゃんと、沐浴をした赤ちゃんと
開放式保育器で過ごした赤ちゃんの体温測定の結果、

早期接触した赤ちゃんが一番体温と足底温度が
高かったという研究結果があります。

赤ちゃんとママのskin to skinで
寒いときはあたため、暑いときは汗をかくので
ちょうどいい体温を保ちやすいです♪

おはな助産院では、出産のときも上半身は裸で、
ストールのように上から羽織るような形で出産。

生まれたらすぐにskin to skinをしたそうです😊

いつも入院中の赤ちゃんの平均体温36.8度のところ、
その冬場の寒い時期でも体温37度キープしていたそうです。

寒い季節はやはり人肌で温めて、
上から保温するというのが効率が良さそうですね♪

心音・呼吸が安定する

赤ちゃんは今までお腹の中できゅっと丸く包まれて
ママの心音や声を聞いて生きてきました。

それが生まれてすぐに自分を包み、
守ってくれていた物がなくなり
カラダもココロも不安定な時期です。

声もダイレクトに聞こえ、光は突き刺すよう、
空気は寒く、一気に10kgの重力を全身に感じる様になる。

一番子宮内に近い感触は、
ごわごわした服やタオルではなく、ママの肌。

その肌との接触とママの心音を近くに感じることで
安心感をつくります。

母子ともにお互いの鼓動や体温を感じられるため、
安心感があり、心音も呼吸も安定することが多いです。

母子ともに痛みが軽減する

心配事があると、人は痛みを強く感じるようになります。
産後の心配といえば、赤ちゃんがちゃんと元気でいるかどうか。

赤ちゃんを胸に抱くと、赤ちゃんの体温を感じ、
呼吸や鼓動を感じることで
「生きている」ことが実感できます。

心にホッと安心感があると、痛みの閾値が上がります。
要するに痛みを感じにくくさせてくれるのです🥰

産後はおしもの痛みや後陣痛でお腹の痛みもありますが、
skin to skinをするとその痛みも軽減します。

産後の後陣痛が痛くて辛かったママが
赤ちゃんとskin to skinをしたら、
「温かくて気持ちよくて安心してすぐに眠れた」
という体験談もあります♪

常在菌の受け渡しができる

経膣分娩で生まれるときは、外性器の菌にさらされ
大腸の菌が赤ちゃんにつきます。

この大腸菌が赤ちゃんへ移行し、
出血予防のためのビタミンKを作り出す事ができます。

その後、ママとの早期接触で
おっぱいを吸うことでママからの常在菌が
赤ちゃんの皮膚や消化管に定着します。

ママの常在細菌は、病原性がないことがほとんどです。
ママの母乳中には細菌に対する抗体も分泌するので

病原性の高い細菌が赤ちゃんの体に定着するリスクも
低下させてくれ、免疫も強くなります♪

母乳育児の確立がスムーズに

skin to skinをしていると、
いつでも赤ちゃんの欲しいときに
母乳を吸わせることができます。

赤ちゃんは哺乳反射がいつでも発動しています。
赤ちゃんは自分でおっぱいを探し、
吸い付くチカラを持っているのです。

口におっぱいが当たれば吸ってしまう性質があります👶🏻
可愛いですよね!!

そういうわけで、母乳の確立も早いです🙌🏻

乳房緊満、乳汁うっ滞でおっぱいががちがちになる
症状が起こりにくくなり
おっぱいの需要と供給が整いやすいです。

これは、産後のQOLのためにもとても大切だと思います♪

愛着形成

育児の一番のメリットである愛着形成。
これは、skin to skinで最も発揮されると思います。

赤ちゃんとの距離が近いので、
必然的に愛着行動が増えます。
・赤ちゃんの顔を見つめる、微笑む
・触る
・笑いかける、声をかける など

赤ちゃんとのコミュニケーションは
skin to skinがあってこそだなと思います。

出産後はできるだけ近くにいるということが
愛着形成には大切だと実感しますね。

産後鬱が減る

妊娠中に鬱のリスクが高い精神状態だったママが
産後にskin to skinをして過ごしたところ、
うつ傾向が軽減したという実例があったそうです😳

これは、赤ちゃんが安心して落ち着いているから
ママの情緒も安定しやすいからだと推測されます。

赤ちゃんは不快なときに泣いて教えてくれます。
心の不安でも泣きます。

安心していると泣く原因ががなくなるわけですね🥰

実際にskin to skinをしていると
赤ちゃんの泣く回数がすごく減るようです。

脳の発達に良い

脳が育つには生後2−3年かかります。
出生直後から安心感に繋がるということは、
自己肯定感が高いということ。

自己肯定感が強い子は、不安や心配事が少ないので
どんどん色んなことにチャレンジしていける
たくましさを持っています。

戦争孤児で生まれたあとネグレクトされた
子どもの脳の大きさは小さく、
発達も不十分になるという事もわかっています。

2歳まで毎日1日20分skin to skinをした子どもは、
しない群と比べてIQが高かったというデータもあるそうです😳

心の安心感を育ててあげたいですね♪

skin to skinをとりいれてみよう♪

産後すぐにskin to skinができる施設と
そうでない施設があると思います。

しかしその中でもできることはあると思います😊

skin to skinの効果を知り、
バースプランの中に組み込んでいくと

より赤ちゃんとの絆も深くなるのでは
ないでしょうか・・・ラブラブ

入院中からできるだけ
skin to skinの時間と面積を保つこと。
ぜひ意識してみるといいのではないでしょうか👼🏻

この8つのメリットを知り、
もう一度赤ちゃんを生み、
skin to skinしたい欲にまみれる私でした・・・🥰